香川真司

香川真司

 

所属チームはドイツのボルシア・ドルトムント。言わずと知れた日本代表の10番である。

 

略歴

2010年の南アフリカワールドカップではサポートメンバーに過ぎなかったが、同W杯終了後、すぐにセレッソ大阪からドルトムントへ移籍。当時は代表に定着していなかったこともあり、移籍の際はそれほど取り上げられなかったが、移籍直後のルール・ダービーで結果を残すと、注目の的となる。それ以降は活躍を続け、ドルトムントの2期連続ブンデスリーガ優勝の立役者となった。日本代表でも10番を背負うようになる。

ドルトムントでの活躍によって、2012年にはファーガソン監督率いるマンチェスター・ユナイテッドに移籍。ドイツでの活躍から、かなりの期待を受けながらチームに加入したが、ファーガソン監督の退任もあり、なかなか結果を残せず。2014年、ドルトムントに復帰する。

 

プレーの特徴

・小柄な体格、俊敏性の高さを活かし、敵を翻弄する

ファーストタッチの技術は世界トップレベル。マンUハットトリックを達成したノリッジ戦での3ゴール目にその技術の高さが集約されている

 

総評

最初のドルトムントでの活躍が素晴らしかっただけに、その後あまり活躍できていないのが残念である。日本代表でも、10番を背負っている割には活躍できていないと言われても仕方がないのが現状。プレミアでの肉体改造により、プレーの柔らかさが失われてしまったようにも思える。しかし間違いなく他の選手にはないものを持っている選手なので、今後の活躍を期待したい。

 

本田圭佑

本田圭佑

 

所属チーム ACミラン

 

略歴

中学時代はガンバ大阪ジュニアユースに所属していたが、その後セレクションに受からず、石川の星稜高校へ進学したのは有名な話である。「ここで芽がでなければサッカーを辞める」という決意のもと挑んだ高校サッカーでは、メキメキと力を付け、3年次にはキャプテンとしてチームをベスト4に導く。その後名古屋グランパスに入団。すぐさま頭角を現すと、次第に日本代表にも呼ばれるようになっていく。もともと海外志向が高かった本田は、その後オランダのクラブ、VVVフェンロに移籍。チームは途中で2部落ちし、自身も調子を落とすなどスランプに陥ったが、持ち前の精神力やリーダーシップを発揮し、チームを2部優勝・1部昇格へと導いた。その後は、W杯に出るため、ロシアのCSKAモスクワへ移籍。半年後の南アフリカワールドカップでは、大会直前に見事スタメンを勝ち取り、2特典1アシストの大活躍。チームを二度目の決勝トーナメント進出に導いた。同ワールドカップ後もしばらくCSKAに在籍していたが、2014年にはイタリアの名門・ACミランへ移籍。ビッグクラブへの移籍という夢を実現させた。日本代表では背番号4を背負い、安定した活躍を続けている。

 

プレーの特徴

・日本人離れしたフィジカルを活かしたボールキープ、ミドルシュート

・抜群の精度を誇るフリーキック

ビッグマウス(笑)

 

総評

ビッグマウスと言われているが、その言動が周囲のモチベーションを上げていることも事実。なんだかんだ言って日本代表における最重要選手である。

岡崎慎司

岡崎慎司

 

所属クラブ マインツ

 

略歴

高校サッカーの強豪、滝川第二高校を経て、清水エスパルスに入団。入団当初はチームでもFWとして8番手、9番手程度の選手であったが、自身の武器である裏を取る動き、豊富な運動量を磨き続けた結果、チームのエースになるだけでなく、日本代表にも定着。南アフリカワールドカップ後はドイツのシュツットガルトに移籍。なかなか結果を残せずにいたが、約2年後にマインツに移籍すると、チーム戦術と岡崎の特徴がマッチしたこともあり、大活躍。2年連続2桁ゴールという実績を残した。それに比例して、日本代表における存在感も増していった。

 

プレーの特徴

・オフザボール、特に裏を取る動き

・前線からのプレッシングを90分間続けることが出来る、豊富なスタミナ

・ダイビングヘッドが異様に上手い

 

総評

少年時代にダイビングヘッドの練習をしすぎたせいで禿げてしまったという説があるが、真相は定かではない。

ここ数年で、一番技術レベルが向上した選手のように感じる。数年前までは、飛び出しはうまいがそれだけの選手、という印象だったが、最近はドリブル、クロス、シュートの精度もまずまずのものになっている。代表の攻撃陣においては本田、香川と比べると花がないような印象を受けるが、岡崎の献身的なオフザボールの動きがあるからこそ本田や香川がその持ち味を発揮できていることは明らかであり、代表への貢献度は非常に高い。レスターへの移籍が濃厚とされているが、プレミアでも是非結果を残して欲しいところ。

長谷部誠

長谷部誠

 

所属クラブ フランクフルト

 

略歴

静岡県のサッカー名門校、藤枝東高校から浦和レッズに入団。高校当時は特に目立つような選手ではなかったが、スカウトの目にとまり、レッズに入団することとなる。レッズでは次第に頭角を現し、「和製カカ」とよばれるまでに。2008年、ドイツのヴォルフスブルクに移籍。鬼軍曹・フェリックスマガト監督のもと、ブンデスリーガ優勝を果たす。この頃から日本代表にも定着した。その後も移籍を挟みつつ、ブンデスリーガで活躍を続けている。

代表では2010年から現在までキャプテンを務めている。

 

プレーの特徴

・特徴がないのが特徴。これは本人も言っていることである。

・MF全般、SBと、非常にユーティリティー性が高い。

・たぐいまれなキャプテンシーを持つ。数々のビッグクラブを指揮してきたザッケローニ監督に、「本物のキャプテンはお前とマルディーニしかいない」と言わしめたほど。

 

総評

そのユーティリティー性とキャプテンシーによる日本代表への貢献度は計り知れない。気づいてみれば、キャプテンマークを巻いた試合数は代表で歴代最多。歴代No.1のキャプテンといってもいいだろう。守備面、攻撃面ともに欠点がなく、安心してみていられる選手である。2014年ブラジルワールドカップを境に代表に招集されなくなるのではないかと噂されたが、その後も招集され続けている。それだけでなく、キャプテンマークも巻き続けているということは彼が未だに日本代表に必要不可欠な選手であるということの何よりの証明だろう。

内田篤人

内田篤人

 

所属チーム シャルケ(ドイツ)

 

略歴

静岡県の名門、清水東高校から鹿島アントラーズに入団。高校時代は静岡県のレベルの高さ故、選手権出場は叶わなかったが、鹿島入団後はレギュラーとしてすぐに頭角を現す。当時の鹿島は最盛期とも言え、内田は3期連続優勝を果たす。その影響もあってか、日本代表には早い段階から呼ばれるようになり、岡田武史監督のもとではレギュラーに定着。しかし南アフリカワールドカップでは大幅な戦術変更があり、守備的戦術にシフトしたため、攻撃力を売りにしていた内田はスタメンを駒野友一にゆずることとなってしまった。

自身の弱点克服のため、ワールドカップ後はドイツのシャルケに移籍。その後何人もの監督のもとでプレーすることになるが、いずれの監督のもとでも信頼を獲得し、レギュラーに定着。この事実が、内田が自身の課題であった守備力を向上させた結果の証明であろう。代表では常にレギュラーの右サイドバックであるが、欧州と日本の移動により多忙を極めるため怪我がちである。

 

プレーの特徴

・90分間落ないスピードとスタミナ

・サイドからの組立の上手さ

 

総評

なんだかんだ言って欧州で最も結果を残している代表選手と言える。なぜなら毎年コンスタントにCLに出場しているのは内田ぐらいだからだ。彼の力は代表に必要であり、早期の代表復帰が望まれる。

また、その端正なルックスから、女性人気も抜群に高い。その人気はあのジャニーズを凌ぐほどである。

長友佑都

長友佑都

 

所属チーム インテル・ミラノ(イタリア)

 

略歴

福岡の名門、東福岡高校出身。その後明治大学に進学し、サッカーを続けるものの、始めは控え選手であり、ヘルニアを患うなど、順調なキャリアではなかった。しかし、ヘルニア克服のため始めた体幹トレーニングにより、ヘルニアを解消しただけでなく、プレーの質も向上。その結果、FC東京特別指定選手となる。FC東京ではすぐに頭角を現し、レギュラーに定着。代表にも呼ばれるようになる。明大卒業後はFC東京で活躍を続けた。

南アフリカワールドカップ後、ACチェゼーナ(イタリア)に移籍。イタリアのサッカーに適応しつつ、結果を出すと、その半年後には名門インテル・ミラノへの移籍を果たす。現在はインテルでの出場試合数は100を越え、キャプテンマークも巻くほどの中心選手となった。代表でも左サイドバックのレギュラーの座を守り続けている。

 

プレーの特徴

・小柄ながら、抜群の体幹を持ち、当たり負けしない

・90分間落ないスピードとスタミナ

 

総評

日本で最初にビッグくらぶへの移籍を果たした選手。経歴を見ると、日本代表選手の中では異色であることが分かる。彼の特徴といえば、やはり体幹であろう。それに関する著書も発売されているほどである。あれだけのスピードとスタミナを持ち合わせた選手はほかにいない。2011年のアジアカップ決勝・オーストラリア戦では延長までもつれ込む中、長友のスピードとスタミナは落ちることがなく、李忠成のボレーをアシストしたのは印象に強い。

吉田麻也

吉田麻也

 

所属チーム サウサンプトン(イングランド)

 

略歴

名古屋グランパス出身。本田圭佑の後輩にあたる。ユース時代はボランチを勤めていたが、その後CBへコンバートされる。代表においては、ザッケローニ監督就任直後からその将来性を見込まれレギュラー起用され続けた。海外移籍に関しては、VVVフェンロで経験を積んだ後、イングランドサウサンプトンに移籍。DFとしては初となるプレミアリーグ挑戦である。現在も、好調なチームの中でレギュラー争いを続けている。

 

プレーの特徴

・189cmの長身を生かした打点の高いヘディング

ボランチ出身故のキック精度の高さ

 

総評

有力なCBがなかなかで出来づらい日本の中で、ただひとりレギュラーを務め続けているというのがその実力の証明であろう。ヘディングからの得点も多く、日本の弱点である高さを補ってくれる存在。ただたまに致命的なミスを犯すことがあり、ハラハラさせてくれる選手でもある。イタリア戦のじゃっケリーニにボールを奪われ失点につながったシーンはみなさんも覚えているのではないだろうか。

私生活では、ブログ人気が非常に高い。私も読んでみたのだが、下手な芸人のブログなどよりもセンスがあり、読んでいて素直に面白かった。ただ、ここまで人気が高いのは親友である内田篤人がブログに写真で頻繁に登場するからだという噂もあるが…

身体能力や年齢を考えると、非常にポテンシャルの高い選手だといえる。日本人が結果を残しにくいと言われるプレミアの中で、しかもCBとして素晴らしい結果を残すことを期待してやまない。